【飲食店開業に必要な保健所検査とは?】チェック項目や検査&申請の流れについて紹介!

飲食店開業には必須の保健所検査って?

飲食店を開業するためには必ず『保健所検査』をクリアしないといけません。この保健所検査に落ちてしまうと、プレオープンの日程がずれてしまったり、開業の遅れによって費用がかさんだりと様々なデメリットがあります。そこで本記事では、これらに注意すれば大丈夫!という保健所検査の流れやチェック項目について紹介していくので、飲食店開業に興味がある方は是非参考にしてみて下さい。
 

保健所検査の流れ

ここからは実際に保健所検査を受ける時の流れについて説明します。

ステップ1 保健所に飲食店開業の相談をする

飲食店を開業する前に、事前に保健所へ相談することができます。この時、保健所検査にてチェックされる施設の施設基準(面積や建物の耐久性など)を確認することが出来るため、保健所検査をクリアしやすくなるでしょう。また、問題なく保健所検査をクリアしたとしても申請から営業開始まで約3週間はかかるため、直前になって焦らないよう余裕をもったスケジュールで準備することが大切です。

ステップ2 営業許可の申請を行う

営業許可の申請に必要なものは、以下の通りです。深夜営業や接待を伴う営業ではない場合、必要ないものもあります。申請費用は約15000~20000円程度です。

  • ・営業許可申請書
  • ・営業施設の大要&配置図
  • ・食品衛生責任者設置届
  • ・登記事項証明書
  • ・水質検査成績書
  • ・風俗店営業許可
  • ・深夜酒類提供飲食店提供届

ステップ3 保健所検査を受ける

事前に調整した日程で保健所検査を受けます。

ステップ4 飲食店営業許可書が交付

無事に保健所検査にクリアしたら、飲食店営業許可書が交付されます。これで晴れて飲食店を開業することが可能です。
 

保健所検査の検査項目

ここからは実際に保健所検査でチェックされる項目について紹介します。これらの項目は各自治体によっても多少の変化がありますので、より詳細を知りたい方は開業予定の自治体のHPを確認しましょう。

人について

飲食店には必ず『食品衛生責任者』がいないといけません。食品衛生責任者になるには

  • ・事前に講習を受ける
  • ・栄養士や調理師の資格を所有している

のいずれかが条件となるため、必ず事前に取得しておきましょう。また、どうしても取得が間に合わないという場合は『一定期間内に食品衛生責任者を配置する』という誓約書を保健所に提出するとよいでしょう。

建物について

建物については以下の5つの条件をクリアするようにしましょう。

  • ・壁…清掃がしやすく、防火性があり、明るい壁であること。火を使う場所の壁は耐火性があるステンレス製が望ましい
  • ・床…清掃しやすく、水捌けが良いこと。コンクリートやタイルなどの床材、また勾配がついた水はけのよい床が望ましい
  • ・天井…配管がむき出しになっていないこと
  • ・更衣室…店舗スタッフの更衣室が厨房とは別に個室で用意されていること
  • ・換気扇…店内の空気を十分に換気できる換気扇がついていること。客室にも換気扇があると望ましい

設備について

設備については以下の7つの条件をクリアするようにしましょう。

  • ・シンク…二槽式で蛇口がついていること。また水とお湯が出る給湯設備があること
  • ・厨房…調理設備がすべて厨房に収まっていること。また、温度計つきの冷蔵庫であること
  • ・トイレ…店舗スタッフの人数に適した数のトイレがあること。また衛生的に、なるべく厨房から離れていることが望ましい
  • ・照明…100ルクス以上の明るさの照明があり、室内全体が明るさを維持していること。また自然光が入ること
  • ・手洗い場…規定寸法以上のお客様用とスタッフ用の手洗い場があること
  • ・食器棚…食器をすべて収納できる食器棚であること。また、扉つきの食器棚であること
  • ・ゴミ箱…厨房内に蓋つきのゴミ箱が必ず1つ以上あること

 

まとめ

いかがでしたか。保健所検査は事前にしっかりと対策をすれば、必ず合格することが可能です。飲食店開業を予定している方は、是非本記事の内容を参考にしてみてください。

 
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