飲食店の業種・業態について紹介

飲食店における業種・業態について

飲食店における業種と業態という言葉は、時に混合して使われています。しかし、厳密には以下のような違いがあります。

業種 『取り扱う商品』や『業務内容の種類』で分類したものです。例えばイタリアンレストランや和食屋、ラーメン屋、中華料理屋、などがあります。
業態 『商品の売り方』によって営業形態を分類したものです。例えばデリバリーなのか、テイクアウトなのか、バイキングなのか、などです。

本記事ではこれらの業種や業態についてまとめてみたので、飲食店に興味がある方は是非参考にしてみてください。
 

人気の業種

はじめに、人気の業種について紹介していきます。

フランス料理

フランスの高級食材をより専門的に提供するのがフランス料理店です。ダイニングやカフェの業態をとる場合が多くあります。

和食

和食は日本人にとってなじみ深い業種です。ダイニングやビュッフェ、最近では立ち飲みの業態をとる場合も多くなってきました。

イタリアン

パスタやピザといったイタリアンは昔から人気の業種で、今後も衰退していくことはないと言われています。ダイニング、ホームデリバリー、ファミリーレストランなどの業態が多いです。

中華料理

中国料理を日本人向けにアレンジしたものが多く、業態はダイニング、バイキング、ビュッフェが多いです。

ラーメン

ラーメンは個人で出店する人の多い人気の業種です。主にダイニングやホームデリバリーが多いです。

エスニック料理

タイやベトナムなど東南アジアの料理全般のことをエスニック料理と呼んでいます。トムヤンクンやフォー、生姜巻きといった料理は日本でも人気であり、主にダイニング、バイキング、ビュッフェとして提供されることが多いです。

焼き肉

焼肉は日本人だけでなく世界各国でも愛されている料理です。韓国料理で提供する料理を多く扱っていることがあります。主な業態としてはダイニング、立ち飲み等があります。
 

人気の業態

人気の業態について紹介します。

カフェ・喫茶

飲食店開業希望者の中でも特にカフェや喫茶店は人気の業態です。最近だとカフェ+α、といったコンセプトの強いカフェの人気があります。

ダイニング

ダイニングはレストランなどで一般的に用いられる業態です。どんな業種とも組み合わせられる定番の業態であり、低価格や高級店など幅広いニーズに合わせたお店を営業できます。

バイキング

バイキングは大皿に盛りつけられた食事を、お客が好きな料理を選んで自由に自分の皿に取り分けて食べることができる業態です。少人数のスタッフでよい、量に食事を作ることでコスト削減に繋がるといったメリットがあります。

テイクアウト

テイクアウトは販売している商品を持ち帰りで提供する業態です。お弁当屋や、ピザ屋など多くの業種で導入されています。

ホームデリバリー

ホームデリバリーは自宅や会社に商品を配達して提供する業態です。店舗が小さくても調理スペースが確保できれば経営できる等、メリットがあります。

立ち飲み

立ち飲みは1人でも立ち寄りやすい、近年人気の高まっている業態です。回転率が高く、カウンターだけなど小さな店舗でも営業できるといった特徴があります。
 

業態の人気ランキング

『飲食店.COM』の調査によると飲食店の出店希望業態の人気ランキングは以下のようになっています。

順位 業態名 単位(人)
1 カフェ 387
2 居酒屋 270
3 ダイニング 187
4 バー 162
5 ラーメン 159
6 中華料理 94
7 創作料理 84
8 イタリアン 70
9 焼肉 52
10 焼き鳥 54
11 和食 45
12 洋食 32
13 立ち飲み 32
14 韓国料理 29
15 カレー 26
16 うどん 16
17 フレンチ 15
18 定食 13
19 インド料理 12
20 タイ焼き 12
21 お好み焼き 11
22 ベーカリー 11
23 鉄板焼 11
24 そば 10
25 すし 10

これらから、1位のカフェ、2位の居酒屋、3位のダイニング、4位のバーだけで、全体の約半数を占めることが分かります。
 

近年人気が出てきたジャンル

近年だと新型コロナウイルスによって飲食業界は大きな打撃を受けました。その結果、人気の業種や業態にも変化が出てきたと言われています。特にテイクアウトやホームデリバリーの需要が高まり、またUberEATS等の浸透も相まって、導入する飲食店が増えています。

今後伸びる飲食店の特徴

今後伸びるとされている飲食店の特徴は以下の4つです。

  • ・ニーズを把握し対応している
  • ・コストを抑えられている
  • ・利益率の高いメニューになっている
  • ・DX化に対応している

ニーズとしては近年のテイクアウトやホームデリバリーに対応しているか、等があります。コストをおさえたり、利益率の高いメニューであることは売上を伸ばす基本です。おそらく今後多くの飲食店が対応を余儀なくされるのがDX化であり、非接触型の決済・オーダーの導入やPOSレジアプリの導入、など様々な対策が考えられます。
 

まとめ

いかがでしたか。飲食店を開業する際は、これらの業種や業態の中から自分にあったもの、ニーズを捉えたものを選んでいく必要があります。飲食店に興味がある方は是非本記事を参考にしてみて下さいね。

 
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