【飲食店開業を目指す方へ】コンセプトの作り方や参考事例について紹介

飲食店開業に必要なコンセプトとは

飲食店開業にはコンセプト作りが最も大切だとされています。コンセプトとは『はじめから終わりまで一貫した考え方やテーマ』のことです。競争の激しい飲食業界においては、他の店舗にはない魅力的なコンセプト作りが欠かせません。そこで、本記事では飲食店開業を目指す方向けに、飲食店のコンセプトの作り方から人気店の事例について紹介していきます。
 

コンセプトの作り方

飲食店のコンセプト作りでは、以下のような流れで行うと良いでしょう。

思いつくだけアイデアを出す

はじめは自分が持っている飲食店へのアイデアをたくさん出すところから始めてみましょう。最初から実現可能で有効なコンセプトを作ろうと思うのではなく、自分が興味のあるアイデアをなるべくピックアップしてみてください。多くのアイデアを出せると、共通する項目やコンセプトの方向性が見えてくるでしょう。

ターゲット層を明確にする

コンセプトの大まかな方向性が決まったら、ターゲット層を明確にしていきましょう。ターゲット層を決める時は、年齢や性別、職業や家族構成、どんな人にお店に訪れてほしいのかという観点から考えてみてください。例えば、家族連れに来てほしいのか、1人客に来てほしいのかなどの条件によって、価格設定、客席設定、営業時間や立地等さまざまな条件が絞られてきます。より具体的なお店のコンセプトを詰めていくためにも、ターゲット層はなるべく明確に決めることがおすすめです。

店のポジションを決める

コンセプトの大枠やターゲット層を決めたら、次は店のポジションを決めてください。例えばコンセプトとして『20代前半までの若い働いている女性が訪れる』というイメージを持っていたとしたら、店のポジションとして決めるのは『仕事終わりにゆっくり出来るお店』なのか『友達とワイワイ騒げるお店』なのか等といったことです。

価格設定をする

ここまでコンセプトが決まってくると、自ずと価格帯などもイメージできてくると思います。イメージしているターゲット層とシーンにおいて活用しやすい価格設定にすることをおすすめします。しかし、価格設定は使う材料の品質はもちろんのこと、仕入れ原価や人件費、賃料といったランニングコストの視点から決めることも大切です。

立地条件と営業時間を考える

これまでに決めた内容から最適な立地条件や営業時間を考えていきましょう。例えばお店のコンセプトが『ビジネスパーソンがランチに訪れる』というイメージなら、オフィス街で出入りしやすい場所や営業時間について考えてみると良いでしょう。

いかがでしょうか。飲食店のコンセプトにおいては、最低限これらの項目について明確になっていれば、その後の物件決めや内装工事までスムーズに進めることが出来るでしょう。
 

人気店に学ぶコンセプト事例

ここからは実際の人気店から、コンセプト事例について紹介していきます。

エリックサウスの事例

エリックサウスは、東京にある南インド料理の専門店です。エリックサウスが掲げたコンセプトは『本場の南インド料理を、もっと身近に、もっと楽しく』です。エリックサウスではこのコンセプトを元に

  • ・南インド料理の味を日本人の好みに合わせて変えたりせず現地の味を再現する
  • ・食べ方を分かりやすく解説した説明書を各テーブルに配置する

等の取り組みをして、大人気店となりました。

ビールスタンド重富の事例

ビールスタンド重富は、広島の繁華街にある生ビール専門店です。コンセプトは『ビールの質を上げて、日本中の幸せを底上げする』ことです。これらのコンセプトから

  • ・メニューはビールのみ
  • ・営業時間は2時間
  • ・注文は一人二杯まで

という営業スタイルをとり、週末には開店前から行列が出来るほどの人気店となっています。

タンタンタイガーの事例

タンタンタイガーは東京にある、汁なし担々麺の専門店です。コンセプトは『メニューは汁なし坦々麺のみに絞り、オペレーションをシンプルにする』ことです。メニューを絞ることで、レシピ開発に時間をかけることができ、料理も素早く提供できるといった点から人気店となっています。
 

まとめ

いかがでしたか。飲食店を開業するには、コンセプトをしっかりと定めることが大切です。飲食店のコンセプトを決める際には、ぜひ本記事で紹介した流れに沿って取り組んでみてください。本記事が皆様の参考になれば幸いです。

 
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

         
ページトップへ