海外で飲食店を開業するメリットと流れについて紹介
海外で飲食店を開業するメリット
最近では日本の飲食店の競争激化や、原材料の高騰、物価のインフレーションなどによって、海外での飲食店開業を検討する方が増えてきています。そこで、海外で飲食店を開業するメリットについて見ていきましょう。
販路拡大できる
海外マーケットに参入することは、販路拡大につながります。たとえ海外でのみ飲食店を経営する場合でも、日本の飲食業界が飽和状態である現状をみると、より販路開拓しやすいといえます。また、すでに日本国内で飲食店を経営している場合は、海外に販路を持っておくことでリスク分散にもなるでしょう。
日本食の需要が増えている
実は海外での日本食の需要は大きく伸びていることが分かっています。2013年には日本食がユネスコ無形文化遺産として登録されたこともあり、世界での認知度は非常に高いです。また、最近だとビーガンなど菜食主義の文化やヘルシーな食文化への需要が増えてきているため、日本食の人気は高くなっています。
日本よりも高い価格で販売できる
日本では飲食店の価格が固定化されていることが問題となっています。原材料は高騰しているのに、価格を変更すると売り上げが落ちるなど、日本では食べ物に高価格をつけにくいのが現状です。しかし、海外では日本食といったブランドや、美味しいもの=高価格といった価値観があったり、値段設定がそもそも日本よりも高い場合があるので、より高価格でも人気になる可能性があります。
出店希望エリア
続いて、海外で飲食店経営をしたい方の希望出店エリアのランキングについて見ていきましょう。飲食店ドットコムが2022年に調査した結果は、以下のようになっています。
【1位】アメリカ・ハワイ
1位はなんとアメリカ・ハワイという結果になりました。こちらは前回の調査でも1位だったようで、根強い人気があるエリアであることが分かります。以下は、アメリカ・ハワイを選んだ理由として多かった意見です。
- ・その国が好きなのと日本食が人気があるから
- ・英語圏かつ温
- ・個人的に好きな街
- ・住んでいたから
【2位】タイ
2位はタイという結果になりました。タイを含め、アジア諸国は原材料費や土地代が日本に比べて安いといったことから、多くのチェーン店がアジア諸国への出店を実施しています。タイを選んだ理由として多かった意見は、以下の通りです。
- ・アジアのハブ都市だから
- ・人口が増え、若い人が多いから
- ・活気があり、人口が多そうだから
- ・ある程度、日本人の方々が色んな業種で先に起業してノウハウがあるから
【3位】ベトナム
3位はベトナムという結果になりました。タイと同様に、多くの企業が進出している人気エリアですね。ベトナムを選んだ理由として多かった意見は、以下の通りです。
- ・若者が多く、活気に満ち溢れているから。また、日本食へ、なじみやすそうだから
- ・今後の経済成長が期待できるから
- ・国民の平均年齢が低いので、この先伸びる国だと思うから
- ・大きなマーケットが見込めるため
海外で飲食店を開業するときの流れ
実際に海外で飲食店を開業するときの流れは、以下の通りです。
事前リサーチ
出店したい国やエリアについて、事前に以下のような項目をリサーチする必要があります。
- ・市場規模や動向
- ・現地の飲食店の流行
- ・現地の法律
- ・競合店
- ・現地のニーズ
- ・物価
- ・食文化の違い
- ・宗教
- ・治安
事業計画の作成
続いて、日本で開業するときと同様に事業計画を作成しましょう。飲食店の事業計画書は主に①投資計画、②売上計画、③損益計画、④返済計画から成り立っているので、これらについてしっかりと記載出来るようにしてください。
資金調達
多くの場合、飲食店を開業する際は資金調達をする必要があります。必要な資金のうち、最低でも1~3割は自己資金を用意できていないと、融資を断られる可能性があるので、事前に開業資金を準備しておく必要があります。
物件選び
日本でも物件選びには苦労するものですが、海外だとより複雑になる場合が多いです。実際に現地に赴き、治安や近隣の様子など、しっかりと確認した上で選ぶことが大切です。
店舗づくり
物件が決まった後は、内装工事など具体的な店舗づくりをしていきます。全てを自分で準備することは海外では特に難しいため、現地で協力してくれる企業やパートナーを探すと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。日本では飲食業が飽和状態になり、近年の新型コロナの影響もあって海外での開業を目指す方が多くなっています。実際に調べてみると、海外での飲食店開業にはメリットが多く、しっかりと準備をすれば人気店にすることも夢ではありません。海外での飲食店経営に興味がある方は、ぜひ本記事を参考に挑戦してみてください。
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