飲食店開業における立地選びのポイント

飲食店を開業するときは立地選びが大切

飲食店を開業する際は、たくさんの事前準備をすることになります。その時、特に重視されるのが飲食店の『立地』です。人によっては飲食店がうまくいくかはほとんど立地によって決まると言う方もいます。そこで本記事では、飲食店を開業する際の立地選びについて、立地ごとの特徴や選び方、注意点などを紹介していきたいと思います。興味がある方は是非最後までご覧ください。
 

立地ごとの特徴

はじめに、基本的な立地ごとの特徴について見ていきましょう。以下がその特徴です。

繁華街 商業施設が建ち並び、平日・休日問わず多くの人が集まってくる立地です。365日営業が可能で集客力が高いのが魅力ですが、その分賃料は高くなる傾向にあります。繁華街によくある飲食店は居酒屋、バー等があります。
オフィス街 企業のオフィスが林立し、ビジネスパーソンが多い立地です。特に平日のランチは盛況で、テイクアウトや朝食の需要なども期待できる反面、休日の集客が難しい立地です。また基本的に都心部になるため、繁華街同様に賃料相場も高くなってしまいます。
住宅街 落ち着いた環境が望め、隠れ家的な店や地域住民をターゲットにした店に適した立地です。基本的に主婦層や高齢者層が客層の中心となるため、それを見越したコンセプト設定が必須になります。
駅近 最も人が集まりやすい好立地です。電車移動の方が多いため、アルコール需要も高いですが、その分賃料が高くなります。また物件取得時の競争率も激しいため、特に取得が難しいのも難点です。
商店街 基本的に周辺住民がターゲットとなりますが、店独自の個性を打ち出すことで、商圏でないエリアからも集客できる可能性がある立地です。繁華街やオフィス街に比べると、賃料相場も安く、比較的出店しやすいのも魅力といえます。

 

立地選びの流れ

続いて、立地を選ぶときの基本的な流れについて紹介します。飲食店の立地を選ぶ時は、以下の3つの順で分析していくことが大切です。

①商圏 お客様が来る範囲
②競合 同じようなジャンルやサービスで商圏を取り合う相手
③立地特性 前面道路の歩行者数やお店の見え方等の、店舗周りの特性

①商圏と②競合を分析することで、お客様が周辺の店舗よりも自分のお店に来てくれそうかどうか、事前に予想ができます。その中から③立地特性を見ていくと、エリアや物件をかなり絞ることが出来るでしょう。これらは基本的な立地選びのセオリーですが、実際には立地に良い物件があるかどうか、費用が負担にならないか等、自分の状況と照らし合わせながら決めていくことになります。
 

飲食店の立地選びでの注意点

飲食店の立地選びでは立地を重視するがあまり、データや分析による選定を優先してしまうことがあります。確かに、客観的な調査や分析もなくフィーリングのみで決めてしまうのは問題ですが、世間一般で言われているデータや意見だけを優先するのも良いとは言えません。飲食店の立地選びにおける注意点は以下の通りです。

立地が良くても、賃料が不安なら無理をしない

立地選びをしっかりとしても、そのエリアの賃料が高すぎて不安な時は、無理をしない方が良いです。例えば、駅前など人の多く来る場所は賃料が高くても、売上も大きくなるから大丈夫と考える人もいるでしょう。しかし、実際はこういった人気エリアには大手チェーン店が多く出店しており、個人の飲食店では価格競争に負けてしまうことがほとんどです。そのため『この場所で無理なくやっていけそうか』という視点はとても大切になります。

前のテナントの退去&廃業理由を聞く

良い立地や物件でも、特にテナントの入れ替わりが多い場合には、退去や廃業理由について知っておくことをおすすめします。周辺の店舗や住民にその立地への印象を聞くのも良いでしょう。こういった理由や印象については盲点になっていることが多いので、必ず調べるようにしてみてください。
 

まとめ

いかがでしたか。飲食店開業には立地選びが非常に大切であることが分かったと思います。立地以外にも物件の賃料など重視すべき要素はありますが、そもそも立地選びで大きく失敗していると、経営を安定させていくことは難しくなります。今後飲食店を開業する予定の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 
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