飲食店の営業時間を決めるポイントについて紹介
飲食店における定休日や営業時間の決め方
定休日について
お店の定休日をいつにするかは、業態やお店の立地、コンセプトなどによって変わってきます。飲食店で多い定休日は月曜日、火曜日で、その次に水曜日がきています。これらの理由として、飲食店は土日に忙しくなることが多く、土日が終わってから休みを入れるパターンが多いからと考えられます。水曜日に定休日が多い理由としては、水曜日は市場が休みであることが多いためです。ただし、多くの飲食店が休みだからこそ、あえて月曜、火曜、水曜を営業日にするというパターンもあります。年末年始など、特別なタイミング以外は全て営業している飲食店もありますが、個人経営であったり、従業員が少ない場合は、負担が大きくならないように週に1度は休みを入れることがおすすめです。定休日を決める際は、従業員の人数や、周辺のお店がいつ休んでいるかなど、多角的に考えて、利益を上げつつ無理のない運営ができる曜日を選ぶと良いでしょう。
営業時間について
営業時間は飲食店の業種によって大きく変わります。以下は、主要な飲食店の業種ごとの営業時間の例とその理由です。
【カフェ・喫茶店】
カフェや喫茶店は、モーニングを提供している場合、6時~7時には開店していることが多いです。また、ランチでの利用など、昼時の需要が多い業種なのでランチ時間はできるだけ営業時間に入れておいた方が良いでしょう。閉店は15時~20時くらいまで営業しているパターンが多くなっています。
【ラーメン】
ラーメン店は昼時の需要を狙っているか、夜か、またはその両方かで営業時間が変わってきます。仕込みに時間がかかるため、常に営業しているパターンは少なく、昼時なら11時30分~14時、夜なら18時~20時などを営業時間に入れていることが多いです。繁華街の近くでは、飲んだ後のラーメン需要があるので、あえて深夜帯に営業時間をもってきているパターンもあります。
【居酒屋】
居酒屋は夕方以降の利用者がぐんと増えるので、18時~1時などに営業時間をもってきていることが多いです。ただし、深夜0時以降も営業する場合は『深夜酒類提供飲食店営業』を提出している必要があります。また、最近だと昼飲みの需要に対応して、昼も数時間開けているというパターンも増えてきています。
【バー】
バーは立地にもよりますが、夜の20時以降から2時など、深夜まで営業していることが多いです。繁華街にあるバーだと、遅くまで開いていることで利用してもらいやすい側面もあるので、あえて22時~朝方まで開けている場合もあります。
営業時間を決める際のポイント
営業時間を決める際は、売上になりそうな時間帯がいつかというだけで決めるのはおすすめしません。個人店だと『可能な限りお店を開けておきたい』と考える方も多いでしょう。しかし、飲食店は安定して営業できてこその業界です。無理な運営で経営が行き詰らないためにも、以下のような視点で営業時間を決めると良いでしょう。
立地
立地によって主な顧客層や来店の動機などに違いがあります。例えば学生が多い地域で営業するのと、社会人が多い地域で営業するのとでは、時間ごとの来客数は大きく異なるでしょう。立地条件によって、同じ時間営業するとしても、より利益を出しやすい時間を分析する必要があります。
経費と売上
飲食店を経営する上では家賃、人件費、光熱費などの経費と売上との兼ね合いが重要です。できれば、経費と時間毎の売上高を計算し比較検討してみてください。その際、ピークではない時間帯に店を開けると経営を圧迫していたり、開店準備や閉店後の片付けを含めた人件費や光熱費が高いなら、営業時間を変更することが望ましいです。
まとめ
いかがでしたか。飲食店の定休日や営業時間は、業種によってパターンがあるものの、それぞれの店舗ごとに立地や競合の営業時間、時間帯ごとの客層、売上と経費のバランスなど、考えるべき要素があります。開業した当初の予想と異なる結果がでたら、その都度分析を怠らず、最適な定休日や営業時間を検討していきましょう。本記事が皆様の参考になれば幸いです。
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